逮捕されたが刑務所には入らず社会に戻る――。そんな刑事司法手続きの「入り口」に立った人たちの生活再建を支援するため、神戸市は今年、「再犯防止コーディネーター」という役職を新たに置いた。更生や社会復帰のサポートが少なく、再犯者率が高いことが背景にある。
7月末、市の福祉担当者ら約100人が参加した、再犯防止推進研修。再犯防止コーディネーターの上利(あがり)博美さん(53)は自らの役割をこう説明した。「刑務所の入り口をくぐらなかった人が社会の入り口をくぐる時の水先案内人です」
コーディネーターは、今年度新設された福祉局相談支援課内に1人置かれる。上利さんは、司法福祉の現場で支援経験を重ねた専門家として6月に着任した。
支援の主な対象は逮捕後に不起訴や起訴猶予、罰金などの処分を受け、刑務所などの矯正施設に入ることなく社会に戻る人たち。
そうした人と面談を重ねて個…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル